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Vol.01:Fruits:描き出す内的テーマから離れ、周りに目を向けてみようと始めたのが、コンピュータと手仕事をテーマにした最近の作品です。CG+版をデザインするという実験。心象をいくら覗いてみても、ないものは見えない。ところが、描き出してみると、その手法独特のプロセスに導き出されて、目に見えるものになる。コンピュータによる制作は、追いつけない複雑なプロセスを任意に振り返り、繰り返すことの面白さを教えてくれました。無意識下へ沈んでゆく想いを捕まえるために、ドットの乱舞が助けてくれる・・・。

Fruitsは、果物が収穫されてからテーブルの上で自然に変化してゆく様子を、次世代の可能性を秘めた果実の最期として描いた作品。高木隆司氏(神戸芸術工科大学大学院教授)と佐竹邦子氏(兵庫大学)との共同研究「コンピュータリソグラフィの試み」(「形の文化研究」3号掲載)で作成されたテクスチュアを使用することで、CG特有の高精細に色が混色された状態ではない、単色と単色の重なりから新しい色を感じられるように試みました。これは、石版画の制作プロセスに似た非常にアナログ的なプロセスです。

コンピュータを利用するメリットとしては、視覚で感じながら勘や一発勝負では無くじっくりと形や色について試行錯誤できることがあります。「コンピュータリソグラフィ」の制作プロセスを得てから、より一層に複雑な手順を根気よく繰り返し、色や形に向き合うことが可能になりました。

もうひとつの試みとしては、arsnoteのひとつ「複合的対称性」を利用したバランスのある絵を描き始めています。こちらはまだまだ取り組み中。自然のルールやかたちからではなく、数理的で抽象的な形を創作に取りこむことの可能性については、まだまだ奥が深そうです。

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「Fruits」Inkjet Printing, アルシュ紙, 展示作品450mm×450mm
copyright 2005. ayako tsuboya